原爆慰霊碑を訪れたりしながら集合場所になっている原爆ドーム前を目指します。
水場のちょっとしたコンクリートの上にも、誰が供えたのか、折り鶴が置かれていました。こういうところも被爆地ヒロシマならではです。
原爆ドームの前では、熱心にメモをとる子の姿も。広島にはそう何回も来れませんから、機を逸することのないように学ぶ姿勢は立派です。
さて、全員が集合したところで、次の学びの場である広島球場(エディオンピースウィング広島)近くの「広島青少年センター」に移動します。被爆体験を聞くためです。
講師を務めてくださったのは、被爆を語り継ぐ会の髙品 健二さん。髙品さんは小学校3年(8歳)のときに爆心地から2.5㎞のところで被爆されたそうです。
「(資料館に展示されていた)焼け焦げた弁当箱一つにも悲しい物語がある。資料館で皆さんが感じたことこそが『宝物』です。」と話してくださいました。
髙品さんに限らず、戦争を体験された方は皆、高齢です。直接話をうかがえなくなったとき、戦争の悲劇をどのように次代の子どもたちに伝えていくか…それもまた大きな課題です。