11月10日。先月の24日に6年担任が社会科の研究授業を行った後、
「もし私(校長)でよければ、どこかで社会の授業やるよ。」と申し出たことで、この日の5時間目に校長が社会科の授業をやることになりました。本校は「都祁小学校教員学びシステム 略称:都祁小システム」(←青字の部分をクリックすると概要が出てきます)の中で、管理職が授業を行うことも謳っているからです。
わたし(校長)が授業を行うことはナイショにしておいて、チャイムと同時に入室。一瞬びっくりされましたが、この学年の子どもたちには2年や3年のときにも授業をしたので、お互い「久しぶりやなあ~。」と言いつつ、「今日は『自分の頭で考える』ことを大事にしよう。」と言って授業を始めました。
この日扱ったのは「長篠の戦い」の合戦図。織田・徳川連合軍 vs 武田軍の戦いであること、前者は鉄砲隊、後者は騎馬隊が特徴であることなどを押さえつつ、
「この時代は鎧や兜を身に付けるのがふつうなのに、ほとんど裸で戦っている人もいた。それはどうしてだろう?」と投げかけました。これがこの日の学習課題です。
「どんな考えでもOK!」と伝え、ノートや配ったプリントの余白に自分の考えを書くように指示すると、子どもたちは必死で考え始めます。
子どもたちが書いている間、わたしは机の間を廻りながら、事前に担任からもらっていた座席表に子どもたちが考えていることをメモしていきました。
しばらくしてから、そのメモをもとに指名。子どもたちの考え(発表)をつなげながら授業を進めました。
「長篠の戦い」というと、わたしが小学生や中学生だった頃は、「織田・徳川連合軍側の鉄砲の三段打ち(火縄銃1000丁×3隊)」を習いました。ところが、近年の研究でその考えは否定されてきています。それを裏付ける新聞記事(…11年前の記事。とっといてよかった…)も配りながら、「はてな?」(疑問)をもつことの大切さを伝えました。
ところで、なぜ裸で戦っていたのか…それは皆さんがお考えください。やっぱり授業は超、楽しいです。次はどの学級で授業をしようかな…。