手前におられるのは山田さん。わたし(校長)の中学時代の恩師で、今回の学びの場に同席されました。
養蚕は日本の伝統。今井さんはそれが分かるDVDを持ってきてくださいました。タイトルは「皇后陛下のご養蚕」。我が国における養蚕の歴史とともに、今井さんらが育てられている「小石丸」(←クリックすると観察している記事が出てきます)を、皇后陛下が手をかけながら育てられてる様子が紹介されていました。
餌となる桑の葉も、卵から生まれたときは小さく切って、その後、育っていくにつれて葉を一枚ずつ、葉を枝ごと…というように与えられています。赤ちゃんが離乳食から始めて、徐々に本格的な食事を与えられるような感じです。子どもたちは、DVDを見ながら、
「これ、五齢ぐらいになっている。」とか、「緑の繭(注:これは野生の『天蚕』)もあるんやな~。」とかつぶやきながら見ていました。
皇室と養蚕との関わりについては、『日本書紀』にもそのことが分かる記述があるそうです。画面には「462年」の文字も見えます。今から1500年以上前のことが分かるなんて、すごいことだと思います。ちなみに、画面の赤線のところには、
天皇、皇后をして 親(みずか)ら桑こかしめて、蚕の事を勧めむと欲す
と書いてあります。
天皇、皇后をして 親(みずか)ら桑こかしめて、蚕の事を勧めむと欲す
と書いてあります。
わたし自身、知らなかったこともたくさんあって、中身の濃い学びとなりました。おいでいただいた今井さんと山田さん、ありがとうございました。