6月13日。この日、4年生は「水」について学習するために、地域をめぐりました。
まず向かったのは、
都祁水分(つげみくまり)神社。この神社は大和国水分四社(都祁・宇陀・吉野・葛城)の一つで、古来から水の神として崇拝されてきた由緒ある神社。地元に住むわたし(校長)たちは、〝すいぶんさん〟と呼んでいます。
わたしは一足早く現地に到着。待っていると、参道を子どもたちが歩いてきました。
境内を掃き清めておられた宮司の西口さんも、手を止めて子どもたちを出迎えてくださいました。
最初に参拝の仕方(二礼、二拍手、一礼)を教えてもらい、
それから話をうかがいました。
ふだんは入れない本社の前にも連れて行ってくださり、
祀られている
速秋津彦(はやあきつひこ)や、
鎌倉時代の作と言われている狛犬について説明をしてくださいました。わたしもここまでは知っていました。
が、次は知らなかった!宮崎駿が作られたアニメ映画『
千と千尋の神隠し』に出てくる「
ハク」が映画の最後で口にした自分の名前、「ニギハヤミ」。この「ニギハヤミ」は、飛鳥時代に蘇我氏と争って敗れた物部氏の祖先と言われてる饒速日命(にぎはやひのみこと)や、水分神社で祀っている川の神で、龍の化身である
速秋津彦など複数の神を合成したものらしいのです。子どもたちも驚いていました。
なお、先の映画を解説した資料にも、水分神社の写真とともにこのことが紹介されていて、西口さんはそのコピーも配ってくださいました。最近は、それを知ったファンがこの神社を訪れるようになったそうで、実際、この日もそれらしき方が来られていました。
4年の総合「なら」科で水の学習を取り入れてから、毎年、西口さんにはお世話になっています。最後にお礼を言って、水分神社を後にしました。
※参考記事として、都祁水分神社に関わる記事のアドレスを貼っておきます。いずれも当HPの「都祁の四季」コーナーで紹介した記事です。クリックするとジャンプします。