11月19日。本校は開校以来、毎年、地震・火災・不審者の侵入を学期ごとに振り分け、避難訓練を実施してきました。この時期は、平成16年に市内で起きた有山楓さん(当時小学1年生で7歳)誘拐・殺害事件が起きたときと重ね合わせ、不審者の侵入を想定した訓練を行っています。ということで、この日は「登校後すぐに不審者が校舎に入ってきた」という設定で訓練を行いました。
まずは、安全主任が放送で「ある隠語」を使い、校舎内に不審者が入ってきたということを教職員に知らせます。この隠語を聞くと、教職員は近くにいる子どもたちを教室に入れることになっています。
不審者を確保した後、子どもたちは体育館に入ります。登校直後だったので、まだランドセルを背負ったままの子どもがいます。実際にこういう時間帯に不審者が侵入してくるケースも考えられます。
子どもに被害は出なかった(と想定した)ものの、登校した子どもが全員揃っているか、担任が確認します。
このあと、教頭が講評を兼ねて講話を行いました。
非常時のキーワード「いかのおすし一人前」を使って、とるべき行動を説明していきます。
次に、20年前に誘拐された上、殺害された有山楓さんの話を持ち出しながら、ふだんの学校生活で命が大切にされているか考えさせました。「死ね!」とか「殺すぞ!」といった言葉を使ってしまう子が0(ゼロ)ではないからです。
最後は、有山楓さんの冥福を祈って黙祷を捧げ、講話を終えました。