11月13日。本校の6年担任が公休を取っているので、この日の4時間目の道徳科はわたし(校長)が指導しました。指導内容はお任せします…と言われたので、わたしの「失敗から得た人生訓」のようなものを伝えることにしました。これまで生きてきて、失敗の経験則や恥の多さには自信があるからです。
前の週に社会科で「元寇」を扱った(詳しくはこちら)ときに、「元軍の大群が嵐によって大打撃を受けて敗退した。これは、偶然?それとも運命?」と問いかけましたが、この日も「偶然と運命」はキーワードです。
さて、授業では、「算数は何を勉強する教科?」「体育は何を身に付ける教科?」と投げかけながら、「道徳は『人はどう生きるべきか?』を学ぶ教科」と定義しつつ、わたし自身の、
・小学校時代の勉強(努力)不足が招いた中学校での赤っ恥
・高校受験の失敗と、高校で出会った同じ境遇のT君との会話
・ともに大学受験に失敗して通うことになったT君との予備校生活
などに触れながら、中学校長になったT君との再会、ともに皇居宮殿で天皇・皇后両陛下に拝謁した際に交わした会話などを話しました。
授業の後半では、「わたしとT君、天皇とその実弟の秋篠宮の伴侶になられた小和田 雅子さんと川嶋 紀子さんの出会いは偶然か?それとも運命か?」などと問いかけながら、
「偶然にせよ運命にせよ、それは変えられないし、その後の未来はだれにも分からない。それと、全ての人は何らかの悩みを抱えて生きている。これからいろんなところで、『人はどう生きるべきか?』を頭の隅に置いて、物語や伝記、自分以外の人の生き方に学んでいくことは大事だと思う。」と話し、授業を終えました。授業を終える前に子どもたちに授業の振り返り(感想)を書かせると、この日の授業を自分なりに捉えていることが分かりました。
なお、皇室に嫁がれた、
おわだまさこ
かわしまきこ
さんの不思議なご縁、お分かりでしょうか?