12月19日。3年生は、国語科の時間に「すがたをかえる大豆」という教材を習いました。文章全体の組み立てと各段落の組み立て、言葉の使い方、写真の使い方などに着目しながら、筆者の説明の仕方についてまとめています。この日は、筆者の説明の仕方の工夫をもとに、自分で食材を決めて説明する文章を400字詰めの
原稿用紙に書いていました。
もちろん、いきなり書くことは難しいので、前もって自分の決めた食材について調べておき、それをもとに自分なりの達意の文章を目指していました。書けたら教師のところに持って行って、言葉の使い方や表記の仕方などについて指導を受けます。
なお、原稿用紙は教卓の上に置いてあって、書けた子から自由に取っていけるようにしてありました。
上の写真の右下に写っているのは、ベトナムから来日して学んでいるAちゃん。みんなと一緒に勉強していますが、戸惑うこともあるので、そういうときは自然と友達がフォローします。前日に
図工の学習(←クリックすると出てきます)を見に行ったときも、別の子がフォローしていました。
国の「
GIGAスクール構想」(←クリックすると、4年前に書いた
学校通信「都祁の子」が出てきます)によって一人1台端末が普及し、本校でも学習に使わないない日はありません。こういった場面でも、「書くのは苦手だけれど、打つのならできる」という子がいるので、そういった子にとっては端末を使う価値はあります。ただ、これまで「書く」ことによって培われてきた諸能力が端末を「打つ」ことで代替されるのかというと、そこは疑問の残るところです。
とにかく、この日はどの子も一生懸命に原稿用紙に向き合っていました。
【蛇足】
わたし(校長)も仕事柄、文章を書く(打つ)ことが多いです。HPのような記事は、見たまま、思いつくままキーボードを叩いています。つまり、下書きなしで打って(入力して)います。一方、一考を要する文章は必ず原稿用紙に下書きをしてから清書、または入力をするようにしています。そうしないと、わたしの場合は達意の文が書けないのです。(えっ、それでも達意の領域からは程遠いよ…)という声が聞こえてきそうですが…。