5月21日。この日の朝礼はわたし(校長)が担当。始業式や終業式の講話、大きな学校行事の挨拶を除けば、全校生の前で話ができるのは「朝礼」ぐらいしかありません。コロナ禍に見舞われたときはオンラインで朝礼をしていましたが、今はできるだけ対面式、つまり体育館などに子どもを集めて話をしています。情報を伝えるだけならオンラインでもできますが、人と人とのコミュニケーションは、向かい合う、膝と膝を突き合わせることが原則だからです。
わたしは都祁小学校の管理職として8年目を迎えています。最初の2年は教頭を、その後は校長を務めているので、朝礼時に随分、いろんな話をしてきました。中身は数学(算数)的なこと、理科的なこと(簡単な実験をするときは「いまじろう」に変身!)、道徳的なことなど、様々です。自戒として気を付けているのは次の五点。
1 ステージではなく、フロアで話す
2 説教じみた話はしない
3 子どもにとって新しい発見や学びが伴う話を心掛ける
4 与えられた時間内(本校の場合は15分ほど)に話を終える
そして最後は、
5 朝礼後に5点満点で自己評価(採点)をする
ということです。今までの講話の中には、うまくいった(話せた)ものもあれば、点数でいうと0点、1点のときもありました。反省…。
さて、今回はジャンルでいうと国語的な話。インタビューの仕方を教えることにしました。どの学年も学習の中でインタビューをする場面があるからです。
まず、インタビューって何なのか説明を求めると、6年の二人(UさんとH君)が手を挙げました。二人に出てきてもらい、まずはUさんに聞きます。
U 「相手のことを調査するのがインタビューです。」
校長「1年生に『調査』は難しいなあ。言い換えるとどういうこと?」
U 「調べることです。」
校長「そうだね。1年生も調べることを『調査』って言うって覚えておこう。H君はどう?」
H 「よく知らないことを知るようにするのがインタビューだと思います。」
校長「そう。このように調査したり、知らないことを知る方法の一つがインタビューです。」
とまあ、こんな感じでインタビューを定義してから、実際のインタビューを通してインタビューをする側の人(インタビュアー)に必要な技術を学んでいく段階へと進みました。(…後編につづく…)