5月21日。2階の廊下を歩いていると、5年生が飲むや食べるやで議論していました。何の議論か分からないまま、しばらく廊下側の窓から様子をうかがっていると、突然、担任から、
「校長先生に聞いてみよう。味噌汁は『飲む』んですか、『食べる』んですか?」と振られたので、
「う~ん、『食べる』かな?」と答えると、同じように考えていた5年生から歓声が起きました。
「じゃあ、スープはどうなんですか?」
「スープも『食べる』かな。でも、ポタージュみたいに具がつぶれて液体になっているときは『飲む』かなあ。」
「お汁粉は?」
「『飲む』。でも、ぜんざいは『食べる』。自分の感覚だけど、具や食材が形となって残っていたら『食べる』で、潰れて液体化してたら『飲む』と言うなあ…。」
実はこれ、国語科で「言葉の意味が分かること」(今井むつみ)という教材を学習していた際のやりとりだと分かりました。
教科書の冒頭には、今井さんの、
「言葉の意味が分かる」ことは、あなたが思う以上におく深いことです。なぜなら、言葉の意味には広がりがあるからです。
という一節があります。(ナルホド、たしかに…。)と思いながら教室をあとにしました。