ナルホド頷ける

2024年1月26日金曜日

2年生 教育活動

t f B! P L

1月26日。2年の国語科「ようすをあらわすことば」の学習の様子を見て思い出したのが次の作品。

 おもてにでてみると、まはりの山は、みんなたつたいまできたばかりのやうにうるうるもりあがつて、まつ青なそらのしたにならんでゐました。一郎は…ひとり谷川に沿つたこみちを、かみの方へのぼつて行きました。
 すきとほつた風がざあつと吹くと、栗の木はばらばらと実をおとしました。

教科には載っていませんが、これは宮沢賢治の『どんぐりと山猫』の一節です。この中の「ざあつ」と「ばらばら」が外界の音を写した擬音語。それに対して、「うるうる」のように、音をたてないものを象徴的に表したのが擬態語です。

授業では、教科書に載っている
◎雨が、はげしくふっている。
◎雨が、ざんざんふっている。
という二つの文を比べながら、言葉についての理解を深めていました。


様子を表す言葉を増やすために、擬音語・擬態語に関する語彙やセンスを磨いておくことは大事だと思っています。ただ、使いすぎると「くどく」なりますが。

なお、わたし(校長)が生まれた年ぐらいから放映されたひょっこりひょうたん島を手掛けた劇作家・小説家の井上ひさしは、「日本語は擬態語・擬音語が多い」と言われる理由として、
日本語の基本動詞は、よく言えば「大らか」、悪く言うと「大まか」。当然、よりくわしく、よりきめこまかく表現するには、擬態語・擬音語のような副詞に活躍してもらわなくてはなりません。(『井上ひさしの日本語相談』p.140 朝日文庫)
と書いています。ナルホド。頷けます。

このブログでは、都祁󠄀小学校の学校の様子をお送りします。

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