3月18日。この日、3年生はキャリアパスポート(略称:キャリパス)の整理をしていました。
(キャリアパスポートって何なの?)と思われる方も、相当数いらっしゃると思います。「キャリア」自体は広い意味での〝経歴〟を指す言葉です(一方で、国家公務員の上級試験に合格している者もキャリアと言いますが、ここでは関係なしです)が、学校と関係のない概念として捉えられるのも無理はありません。なぜなら、この概念(キャリア教育)は、1999年に中央教育審議会の答申で初めて登場し、始まったのは2006年頃からだからです。キャリパスは「子どもが自分自身の成長を捉え、将来の生き方を考えるために記録していく資料集」のようなもの。国の指針で、小学校から中学校へ、中学校から高校へと引き継いでいく(引継ぎの方法はまちまち)ことになっています。
この日も、子どもたちは3年で書いた作品などをファイルに綴じていました。
ある子は自分のファイルを見ながら、
「1年生のときは、こんな字を書いていたんやなあ…。」と振り返り、字が上手になったことを自覚していました。こういう行為がキャリパスのねらいの一つです。
3年の子どもたちも、もうすぐ4年生。どんなキャリアを積み上げていくか楽しみです。