12月18日。タイトルに書いたように、日本語には「言葉を助ける『ことば』」があります。「助詞」です。書き言葉でも話し言葉でも、助詞の使い方一つで読み手、聞き手の受け取る印象は違ってきます。
難しくもあり、おもしろくもあるのが「助詞」(関連する校長通信はこちらをクリック)。次の文を読んでみてください。
むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんは住んでいました。おじいさんが山へ柴刈りに、おばあさんが川へ洗濯に行きました。
なんだか違和感を感じませんか?違和感を感じるのは、「日本語の原則」から外れた助詞の使い方をしているからです。
前置きはこれぐらいにして、1年から6年まで継続的に、経験的に、さらに言えば目的的に学習していかねばならないのが助詞。使い方を誤ると、時には相手に不快な思いをさせてしまうこともありますから。
ということで、この日、6年のすずらん学級生は国語科の時間に助詞についての理解を深める学習をしていました。
ちなみに、上の昔話の語り始めを正しく書けば、
むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
となります。赤字のところが「日本語の原則」に則った使い方です。
つまり、読んでいる(聞いている)人に未知のことを伝えるときには「が」を使い、一度でも出てきて知っているものには「は」を使う。「が」と「は」の使い分けは、たったこれだけ。わたし(校長)が担任をしているときは、そう教えていました。